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日本とはちょっと違うイギリスのお葬式

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cemetery
2年前に実父が亡くなり、去年の暮れ、義父が亡くなりました。
非常に寂しい思いなのですが、お葬式の手配を手伝いながら、日本との違いを感じました。イギリスでも色々なやり方があるかと思いますので、一例としてお読みください。

 

手配は?

日本で実父が亡くなり葬儀社の方が来て見積もりをする際に、花やお部屋などそれぞれでどれにするかを決めていくんですが、最後に金額が表示されたときにはびっくり!父はお葬式は遺言通り家族葬でと言うことでだったので、香典ももらわない予定ですし、ちょっと300万円は高いないでしょうか???言うことで再度葬儀の方に来ていただき、色々と変えてもらいました。

お花は半分くらい、遺影も小さめに。そしてお棺や骨壷などもランクを下げ。。それでも100万円以上になりました。そんなにするものなんだーと思ったのですが、2日に渡って全ての段取りを取り仕切ってもらって安心してお任せできたのは良かったです。結局お花も遺影も小さめでもちょうどよく、変えてよかったなと思っています。

そしてこちらイギリスでは、50から100人前後の参列者を想像し、普通に葬儀を行ったのですが、全体的なセレモニーとしては日本の半額程度です。日本と同じように、近くの葬儀屋さんといつも行っている教会の牧師さんに依頼しました。事前準備は式次第の印刷、詩の朗読、哀悼の辞の用意などです。一日だけの式になります。

 

どんなお葬式なのか

会場は教会ではなく日本のように火葬葬儀場を使いました。

参列者が会場の中に入り、棺が会場に運び込まれます。その後牧師さんの簡単な葬儀に関する説明をして賛美歌、家族による詩の朗読、哀悼の辞、さらに賛美歌、退場の際には音楽がかけられます。

詩の朗読は息子である私の夫が行ったのですが、義父がクリケットが好きでしたので、それにまつわるもの。そして哀悼の辞は故人がどのような人生、人柄だったかを振り返るものです。内容は義母が書き、それを牧師さんが読み上げました。

最後の音楽は The Black Bear というスコットランドの音楽でした。義父はスコットランド出身ではありませんが、非常のこの曲が好きだったようです。力強く、どちらかというと明るい音色のこの曲がかかっているところで家族と参列者は退場します。この選曲はとても評判がよく、(なぜスコットランドの曲なのかという質問が多く飛び交いましたが。)悲しげでなくていいねという感想が主なものでした。

火葬は葬式後にしてもらい、終わったら連絡が来るので後ほど骨壷を取りに行きます。そして、その後希望者は故人の自宅へ行って、お茶を飲みながら故人を偲んだり談話をして終了です。

お経やお線香やお香典、通夜や火葬の間食事をして骨を拾うこともありません。哀悼の辞でも少し笑いが起こったりと和やかなものでした。全体でほんの2、30分程度です。

ちなみに服装も日本よりもずっとユルい感じです。私はよくわからなかったのでいわゆる喪服で全身黒で行きましたが、色ものやブーツ、柄物や、赤いアクセントのあるもの、中には赤いコートで来ている人もいて、義母もターコイズ色のジャケットを着ていたので、それほど気にする必要ななさそうです。

 

イギリスらしい寄付制度

葬儀会社と提携している葬儀専門サイトでは、亡くなった人の名前でチャリティー団体へ寄付をするページが家族により開設可能です。個人の名前を検索すると、どのチャリティーに寄付をするのかが出てきますので、寄付希望者は名前とコメントを残して寄付が可能です。こちらの情報は葬儀に配られる式次第にも表示されます。

義父は生前からガイドドッグの援助をしていたのでこちらの寄付を募りました。ちなみにこちらのサイトはチャリティ専門クラウドファンディングのJust Givingと提携しているようです。

またお葬式の資金がない人がクラウドファンディングで寄付を募るケースもあるようで、クラウドファンディングは色々な形で活用されているんだなーと感じました。

 

イギリスのお墓事情

以前から私も日本の実家でお墓についてはよく話し合ったりしていたので、イギリスではどうなのか、夫に何度も私たちはどこのお墓に入るのか、聞いたりしていたのですが、「お墓?さー知らないな」との返事ばかりで、夫は祖父母のお墓に一度も行ったことがないので、どこかもよくわからない、との返答にかなり驚いてはいたのですが、結局のところ、それほどお墓というものに日本ほどこだわりがないということなのか思います。

イギリスも日本と同様、お墓の一部を買うというかたちでお金を払います。料金は様々で棺のまま入ることもできますし、骨壷にすることもできます。またカップル用にツインのもの、ファミリー用に大きめのもの、墓石の大きさなど色々なものがあり、費用は大体75年リースで数万円から数百万と様々。

ロンドンにも大きな墓地がたくさんありまして、よく犬のお散歩で入ったりしていますが、かなり古いお墓も多くなかなか興味深いです。どんな人たちが入っているのかな、と墓石を読んだりしています。なんというかあまりイギリスのお墓は怖い感じがしません。

ですが、昨今ではお墓不足が問題になっているようです。教会の墓地ももういいっぱいのようで、ガーディアン誌によると2020年には17の自治体で完全にお墓が満杯になるそうです。そこでスペースを再利用(浅い部分を使う)という案があるらしいですが、一部から猛反対。ただ100年以上経ってお参りに来る人もいないお墓をどうしていくのか、これから増えるばかりのお墓をどう管理していくのか、今後さらに課題になりそうです。

日本でもお墓に関しては色々としきたりがあったりして、(両親のお墓には長男しか入れないとか?)これからの人たちがどうしていくのか興味深いです。例えば継ぐ人がいなければそのままになってしまいますし、私の実家も今後集合墓地に今のうちに移動しようか、などと話しています。

今散骨も多いみたいですので、これからお墓にこだわる人たちも少なくなって来るのかもしれません。

 

日本との違い

結婚式は何度も出ていますがお葬式は初めてでしたので、どのようなことが行われるのか全く判りませんでしたが、非常にシンプルだなと言う印象でした。

日本で言う初七日や四十九日なども存在しませんので、そのお葬式で終わりです。もちろん、一年には一回なくなった日には何かするでしょうが、細かい決まりみたいなものは存在しないようです。

日本の文化では先祖を大事にしなければならないとか、お墓参りに行かなかったり仏壇を綺麗にしないと、バチが当たるとか言うものは常識のようになっていますが、こういったことはイギリスではほとんど聞きません。もちろんお墓参りして故人を偲ぶことは普通にしていると思いますが、行かないと何か悪いことが起こるという考え方はないようです。

たまに幽霊やお化けの話も、有名なお城や邸宅、そして古いパブなんかで聞いたりしてあるにはあるんですが、それほど生活に密着していません。シェイクスピアのハムレットのようなものはそれ以外ほとんど例がないように思われます。そういう意味では死者に対してかなりあっさりしているなという感じです。

この辺は国民性にも共通するところかとは思います。ただ、家系図を作るサービスがあるように、家系の歴史や先祖がどんな人物だったかということに関してには非常に興味はあるように思いますが。。。

 

ちなみに、子供のいない私たちの灰はどうするのか。という問いに夫は「愛犬の灰と一緒にいつもお散歩へいく公園へ撒いてほしい。」「え、私は?」「あ、じゃあ一緒に誰かに撒いてもらう?」と。

なんだかちょっと買い物にでも行くような会話で決まってしまいました。

まあイギリスっぽくてこういうものいいかな。ということで^^;

 

ワードプレス336

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