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11.11.11とは? イギリスの戦没者追悼記念日

投稿日:2018-11-11 更新日:

 

イギリスの11月11日11時とは

11月に入るとイギリスには赤いポピーが溢れかえります。イギリス人はほとんどがポピーのバッチを胸につけています。街だけに限らず、テレビや新聞雑誌でも、またスポーツ選手はユニホームに赤いポピーが印刷されたユニフォームを着てプレーをします。ワンちゃんでさえ、首輪につけていお散歩^^

なぜなら11月11日とポピーはイギリス人にとって、とても大事なものだからです。11月11日午前11時にイギリスに大変な犠牲者を出した第一次世界大戦が終結されたとされ、この日は第一次大戦のみならず、すべての戦争で国のために命を失った方々のための追悼する日なのですね。

そしてその日をRemembrance Day、またはArmistice Day と呼んでいます。

毎年11月第2日曜日は国家行事が行われ、ロンドンのWhitehall という通りにある The Cenotaph と呼ばれる戦没者記念碑に献花が捧げられます。これをRemembrance Sundayと言います。

今年は第一世界大戦が終わったちょうど100周年記念となり、特別な年となりました。またRemembrance Sunday がちょうど11月11日にあたり、Remembrance Dayと同じとなる貴重な年でもあります。

通常は11月11日のRemembrance Day の11amに2分の黙祷が捧げられ、Remembrance Sunday にもう一度2分の黙祷をするのですが、今年は1度ということですね。

 

Royal British Legion Festival of Remembrance

Royal British Legion とはイギリスのチャリティー団体で、軍隊のメンバーや退役軍人またその家族などに対し、財政的、社会的、また精神的なサポートを行っています。Remembrance Sundayの前夜には、こちらの団体が主催するフェスティバルがロイヤルアルバートホールにて式典が行われます。ロイヤルファミリーや首相も出席し、こちらの模様はBBCにて中継されます。

現役軍隊の行進から始まり様々な人たちが登場。音楽を交えながら、戦争で足を失った方、子供を失った両親たち、戦争で活躍した犬、退役軍人などが紹介されます。

最初の行進では、詩に注目すると、元気のいい曲に自ら奮い立たせて家族を残して戦場へ行く兵士の思いを感じて、少し悲しくなりました。何気なく聞いている曲にも一つ一つ意味があるんだなと改めて思った次第です。

後半では恒例の赤いポピーの花びらが静かに会場に落ちてきます。

静寂の中、ただハラハラと花びらが落ちるかすかな音しかしません。この静寂はそれまで鳴り響いていた鼓笛隊や聖歌隊の音楽とは対照的。このポピーの赤は「血」としての象徴としても捉えられています。様々な思いが頭をよぎります。

ちなみにこのポピーの由来は、第一世界大戦で最も凄惨な戦いとなったフランダース(ベルギー)を題材にした "In Flanders Fields" というカナダのJohn McCraeが、友人の死を悼んで書いた詩が由来とされています。このフランダースにはポピーが一面に咲き乱れていたそうです。

 

イギリスではこういう行事でもっともよく聞く歌があります。

たとえばこのフェスティバルでも歌われた

Jerusalem 

Amazing Grace

I vow the thee

どれも歌詞を味わいながら聞くとイギリスの歴史を深く感じることができます。この歌については後日ご紹介します。

最後にはもちろん

God Save the Queen

を斉唱。

 

 

Remembrance Sunday

Wreaths Are Laid at the Cenotaph, London During Remembrance Sunday Service MOD 45152052.jpg
By Photo: Sgt Dan Harmer, RLC/MOD, OGL, Link

 

この日はロンドンのWhitehall にあるThe Cenotaphと呼ばれる戦争記念碑で行われる献花の儀式が行われます。

軍隊の行進の後、女王様から順番に赤いポピーで作られたリースを献花していきます。そして2分間の黙祷。

こちらもBBCにて生放送されます。

献花するのは

エリザベス女王(代理でチャールズ皇太子が務めました。)

ドイツのPresident (今年初めて敵対国の代表が献花しました)

チャールズ皇太子

王子その他ロイヤルファミリー

イギリス首相

各政党党首

コモンウェルス(英国連邦)の各代表者

 

その後 God Save the Queen 斉唱で以上の人々は解散し、続いて関係者たちが続々と献花をしていきます。

非常にオーガナイズされた行事という印象です。

 

まとめ

イギリスに住んでいると、いかにこの日をイギリス人が大事にしているか本当に強く感じます。

一連の行事を見ていると、日本人の私でさえ泣いてしまうくらい、戦争で戦って来た人々を心からの偲ぶ気持ちが湧き上がって来ます。そしてこの気持ちはどこの国の人でも関係ない、負けた国勝った国関係なしに、戦争で命をかけて戦った兵士たち、犠牲者、残された家族へ、決して忘れてはならないものですね。世界大戦では本当にたくさんの人たちが犠牲になりました。私も日本のことを考えました。

こちらを見学に来ていた11歳の男の子がインタビューされていました。11月11日がお誕生日なので、今年は特別にこちらでお誕生日をお祝いしたそうです。

「曾おじいちゃんも同じ誕生日です。この行事に参加して歴史についてもっと色々知りたいと思いました。次の世代のために。」と非常にしっかりと答えていました。

常々思うのが、戦争で失った命の大切さを国をあげて伝えて行こうという、ここまでの行事は、残念ながら日本ではできないもの。それをこの国では当たり前にやっているだけなんですね。

そして子供達はこれを毎年見ながら育ってるんだなーと。

この国の強さはこういうところにあるのではないかと思いました。

 

 

 

 




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